・カモに関する報道等について

カモの雑種ー不自然な数字

 雑種のカモを検索していてこういう記事を見つけた。カモに関する部分はその記事の「続きを見る」をクリックすると出てくるので読んでいただきたい。

 この方はカモに関してはたぶんアマチュアだと思うが、以前も類似の記事を書いていた。カモを観察し続けている者から見ると、この記事の内容は不可解だし、この中に挙げられている数字(下に引用)は本当に観察して得た数字だろうか?。「毎年カモの雑種が増え続けている」という推測による自説を補強したいための数字のような気がする。このように毎年目立って増え続けるという数字は不自然だし、経験から言って考えられない。東京のカモが減り続けている今、雑種だけがこんなに毎年増え続けることはあり得ないと思う。この数字には強い作為が感じられる。
2002年10月から2003年3月ー5羽
2003年10月から2004年3月ー8羽
2004年10月から2005年3月ー11羽
2005年10月から2006年3月ー18羽
2006年10月から2007年3月ー26羽
2007年10月から2008年3月ー29羽
 アマチュアの観察者が、普段鳥をよく見ているバードウォッチャーでもしばしば間違う雑種を正しく見極められるとは思わない。記事の中の写真、マガモ×ハシビロガモ(数字4をクリック)は雑種ではない。ハシビロガモの雄幼鳥だ。雑種の例として挙げた一枚がすでに間違っている。またマガモ×カルガモの写真も片親は本当にマガモだろうか?。ともかく、こういう記事を書くのなら、どこに何と何の雑種が何羽いたか、どういう点で雑種と判断したのか、具体的に、写真も添えて出すべきだろう。

 雑種のカモの発見個体数が多い場所のベスト(ワースト?)3としてトップに不忍池を挙げている。ここは私のカモ観察の主要フィールドだが、近年雑種はめったに見られない。この方はワースト3として挙げた3か所でどれだけカモを観察したのだろう?。
 こういう記事は一般向けに書かれたものだと思うが、鳥のプロが見れば一見しておかしいと思うものだ。マスコミや一般には受けがいいかもしれないが、このような不正確な部分や事実誤認が多い記事は困る。  こちらも読んで頂きたい

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■ハシビロガモ雄幼鳥
記事の中のマガモ×ハシビロガモは嘴が黄色いから雑種と思ったのだろうか。
ハシビロガモ幼鳥は嘴が黒くないし、雄成鳥でもエクリプスのときは黒くない。




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Commented at 2009-02-12 19:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by redshank_u at 2009-02-13 00:35
思いついた自説を正当化するために数字を作り上げたとすると(この数字を見るとそうとしか思えない)、ナチュラリストとして恥ずかしいこと、やってはならないことだと思います。
知らなかったのですが、有料の「プロのナチュラリスト養成講座」というものがあるんですね。ナチュラリストとは速成で養成できるものでしょうか。もっと地道に自然に向き合ってほしいですね。

カナダカモメ、検索で画像を見ました。わかりやすい、いい個体ですね
by redshank_u | 2009-02-11 08:48 | ・カモに関する報道等について | Trackback | Comments(2)

氏原巨雄の雑記鳥


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