・記憶に残るカモメたち

記憶に残るカモメたち5-ボナパルトカモメ

 私は幸運にも過去二度ボナパルトカモメと遭遇することができた。場所は二度とも多摩川河口。一度目の時は写真撮影をしていなかったので画像がない。その個体の写真はほかの方が撮影したものが写真図鑑などに載っているのでそちらをご覧いただきたい。下の画像は二度目の1987年4月28日のもの。
 一度目の1985年12月の時は写真を撮っていなかったことでとんだ冷や汗をかかされてしまった。その夜、親しい知り合い数人に電話で知らせ、翌日沢山の人がこの北米のカモメを見るため集まったのだが、その日は待てども待てどもボナパルトカモメは姿を現さなかった。翌日もダメで、これはもうどこかへ行ってしまったかなと完全にあきらめムードになった。たぶん「本当にそんなものがこんな何の変哲もない都会の川にいたのかな?」と疑念を抱き始めた人もいただろう。その翌日はほかの場所へ鳥のスケッチをしに行く予定だったが、最後の望みを託して予定を変更し多摩川河口に行った。土手に上がり、居合わせたK夫妻と立ち話をしていたとき、川側を向いて立っていたKさんの奥さんが上流から飛んできたボナパルトカモメを見つけた。「あれボナパルトじゃありません?」という少し上ずった声は今も記憶に残っている。このあとボナパルトカモメは3月までこの干潟に留まり、ほぼ毎日姿が見られた。あのいなかった空白の2日間は一体どこに行っていたのだろう。

 二度目の個体は誰にも知らせなかった。みんな一度目の個体を見ているだろうし、この調子だと何年かに1回やって来るに違いないと思ったからだ。ところがその後パタリとボナパルトカモメの渡来は途絶えてしまった。
 
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 ≪1987年4月28日 神奈川県川崎市多摩川河口≫
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by redshank_u | 2010-10-20 07:09 | ・記憶に残るカモメたち | Trackback | Comments(0)

氏原巨雄の雑記鳥


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