kumlieniと推定している個体

2000年11月25日から連続渡来しているこの個体をこれまで「アイスランドカモメ亜種kumlieniと推定する個体」としてきた。一応可能性があるものとしてアイスランドカモメglaucoides、アイスランドカモメkumlieni、シロカモメbarrovianusが挙げられるが、形態的特徴は最もkumlieniに近い。
kumlieniの翼先端は無斑のものからカナダカモメに近い斑があるものまで、さまざまなバリエーションがある。これを「Gulls of the Americas 」ではstage0から6までに分類している。この個体は翼先端が白く無斑なのでstage0に相当すると考えていた。stage0は約4パーセントとされる少数派なので、この個体は形態の特徴、大きさなどからアイスランドカモメ亜種kumlieniの可能性は高いと思いながらも、慎重を期して「推定される」という言葉をこれまで付けてきた。
下の写真は最初に渡来したシーズン2001年3月3日撮影で第3回冬羽の頃。翼先端p9とp8の外弁に灰褐色の斑があるように見える。ところが成鳥になるとこの斑が薄くなったのか目立たなくなった。(光線の具合、翼の角度などで写ったり写らなかったりする可能性もある)

最近この斑にまた注目してみた。下の2枚は翌シーズン2002年2月2日、第4回冬羽の頃。p9とp8の外弁はp7~p1より濃いのがわかる。この写真をこれまでも何度か見てきたが、単なる影で濃く見えている可能性も考えた。2枚目の左の翼では特に灰色が濃いように見えている。


ところが昨日道昭が写してきた写真を見るとp9とp8には明らかに斑があるように写っている。やはり単なる影ではなく灰色の斑と見るべきだろう。「Gulls of the Americas 」の分類によるとstage1に該当する。stage1の翼先端パターンの斑を持っているとするとglaucoides、barrovianusの可能性は限りなく低くなったと言える。「推定する」という言葉を取ってもいいのではないかと思えてきた。

夕方、水浴びの後なのだろうか、防波堤に現れ羽繕いをしていたが2カット撮っただけで飛んでいった

by redshank_u | 2008-02-16 14:55 | ◆カモメ | Trackback | Comments(0)
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