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出版物など
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以前の餌やり防止キャンペーン関連記事の2007-12-12 の記事の「上野恩賜公園管理事務所の所長」さんを「上野動物園の園長」さんと曲解された方がいるようなので、ちょっと説明しておく。公園の管理事務所の所長さんと、動物園の園長さんは全くの別人で、立場も全然違う方なので、動物園の園長さんはこの餌やり防止キャンペーンには直接関わっておられないはず。この日の記事で触れたのはもちろん動物園の園長さんのことではない。間違って理解された方がおられたら、その認識を改めていただきたい。
雑種のカモを検索していてこういう記事を見つけた。カモに関する部分はその記事の「続きを見る」をクリックすると出てくるので読んでいただきたい。
この方はカモに関してはたぶんアマチュアだと思うが、以前も類似の記事を書いていた。カモを観察し続けている者から見ると、この記事の内容は不可解だし、この中に挙げられている数字(下に引用)は本当に観察して得た数字だろうか?。「毎年カモの雑種が増え続けている」という推測による自説を補強したいための数字のような気がする。このように毎年目立って増え続けるという数字は不自然だし、経験から言って考えられない。東京のカモが減り続けている今、雑種だけがこんなに毎年増え続けることはあり得ないと思う。この数字には強い作為が感じられる。 2002年10月から2003年3月ー5羽アマチュアの観察者が、普段鳥をよく見ているバードウォッチャーでもしばしば間違う雑種を正しく見極められるとは思わない。記事の中の写真、マガモ×ハシビロガモ(数字4をクリック)は雑種ではない。ハシビロガモの雄幼鳥だ。雑種の例として挙げた一枚がすでに間違っている。またマガモ×カルガモの写真も片親は本当にマガモだろうか?。ともかく、こういう記事を書くのなら、どこに何と何の雑種が何羽いたか、どういう点で雑種と判断したのか、具体的に、写真も添えて出すべきだろう。 雑種のカモの発見個体数が多い場所のベスト(ワースト?)3としてトップに不忍池を挙げている。ここは私のカモ観察の主要フィールドだが、近年雑種はめったに見られない。この方はワースト3として挙げた3か所でどれだけカモを観察したのだろう?。 こういう記事は一般向けに書かれたものだと思うが、鳥のプロが見れば一見しておかしいと思うものだ。マスコミや一般には受けがいいかもしれないが、このような不正確な部分や事実誤認が多い記事は困る。 こちらも読んで頂きたい。 ![]() ■ハシビロガモ雄幼鳥 記事の中のマガモ×ハシビロガモは嘴が黄色いから雑種と思ったのだろうか。 ハシビロガモ幼鳥は嘴が黒くないし、雄成鳥でもエクリプスのときは黒くない。
5月に入ってさすがに多くのカモが越冬地を離れたが、かと言ってそのまま一気に繁殖地に飛んで行く訳ではない。ネットで各地の様子を調べると、日本全国にまだ多くのカモが移動中のものも含め滞在している。「こんなに暖かくなったのに渡って行かなくて大丈夫だろうか」と心配をしている人もいるようだが、繁殖地はまだこんなに暖かくはないので心配ない。カモにしてみれば余計なお節介、人間の勝手な思い込みは迷惑だろう。繁殖地が繁殖に適した状態になる時期、子育てに必要な餌が豊富になる時期はカモが一番よく知っている。
4月にカモが残っているのは異常で、餌付けの影響以外考えられないエサやり防止キャーンペーンで最後まで引っ込めなかった上の主張は全くお粗末だ。 画像は遅くまで越冬地に残る種の代表コガモ。 ![]()
10時過ぎから散歩。夏鳥の声は聞こえない。池のカルガモを見て「渡って行かないんだね、やっぱり太っているからねぇ」との声。あの間違った報道の影響は根強く残っている。そういえば、最近報道されたらしい「潮干狩り用のアサリをカモが食べ尽くした」という話(こちらを参照)。カモを少し知っている人なら俄かには信じがたい話だと思う。なぜ記事にする前に多方面の意見を取材して真偽を確認しようとしないのだろう。
画像は今シーズン初めてのアオスジアゲハ。 ![]() ![]()
書き忘れていたことがあったのを思い出した。
昨年末からエサやり防止キャンペーンについてこのブログで取り上げてきたが、実は2月下旬、ある新聞社からメールで取材依頼が来た。あの“メタボガモ”は本当のところはどうなんだろう、ということを1ページ使って検証する記事を載せたいということだった。報道姿勢をかなり厳しく批判してきたが、案外いいところがあるじゃないか、とこの新聞社をやや見直した。 取材に応じる旨伝えると、2日後メールが来て取材日程を決めることになり電話で日程を調整し、翌日自宅の方に来ていただくことになった。その後、記者さんがカメラマンと時間を調整しこちらに来る時間を知らせてきた。あとはこちらから自宅の地図をメールで送るだけとなり、その準備をしていたところ、その記事が中止になったと記者さんから電話があった。やや唖然としたがまあ仕方ないなと納得。エサやり防止キャンペーンとその報道の問題点を広く知らせるいいチャンスだったのですこし残念な気はした。 記事は中止になったが、その理由を推理するのも無駄ではないかなと、ちょっと推理してみた。 記者さんはやる気だったのは間違いない。直前まで取材日程を調整し、カメラマンを手配し日程を決めたばかりだ。その約10分後に中止の連絡があった。何かの圧力があったのかな・・・と想像。上からの圧力、または、前日役所のほうの取材をしたということなのでそちらから何かあったのかな・・・などと想像してみた。これはあくまでも想像に過ぎないが・・・ “メタボガモ”は本当のところはどうなのだろう、という記事だと、こちらの指摘してきたことの正しさを証明し、役所の言い分や報道の間違いを明らかにするする記事になってしまうのは目に見えている。こちらのブログは当然詳しく読んだだろうし、役所の取材をしてみて比較すると、役所の言説のあまりにもいい加減なことに気付き、それを何の検証することもなく記事にしてしまったことの後ろめたさから、これはまずいぞ、と思ったのではないか? メタボガモ騒動もほとぼりが冷めかけた今それを蒸し返し、あの役所の言うことをそのまま鵜呑みにした報道の恥ずかしさをわざわざ世間に晒すことはないと思ったのではないだろうか? まあこれはあくまでも想像で、本当のところは分からない。単にもっといい記事の企画を思いついただけかもしれない。 記事は中止になったが、報道関係その他いろいろな方々にこのブログを読んでいただけているようなので、それだけでもこれまで繰り返し書いてきた甲斐はあったと思う。エサやり防止キャンペーンやその報道の問題点に多くの方が気付いたことは間違いない。 しかしいまだに「不忍池には餌を食べ過ぎ太り過ぎて飛べなくなった悲しいカモがいる」というあの報道を真に受け、そのまま引用した事例が後を絶たない。 ■エサやり防止キャンペーン関連 カモに関する報道についての疑問(当ブログ) エサやり防止キャンペーン(MU's Diary)
“都市の公園の池でカモの雑種が増えている”という言い方が流行っているのか、ネット上や新聞、その他出版物でもそういう書きかたがよくされている。これを本当に自分で確かめて書いている人はどれだけいるのかなと考えると、たぶん大部分が何かの引用、人からの伝聞、受け売りなどで書いているようだ。これに関連して“マルガモ”という言葉もよく使われるようになった。カルガモ、マガモに似ていて少し違うものを見ると何でもマルガモと言ってしまっう傾向がある。アイガモ、アヒルまでマルガモとされているのが時々ある。写真のカモもマルガモとされている。カルガモとマガモの特徴を備えているので広い意味でマルガモと言っても間違いではないかもしれないが、片親は野生のマガモではない。嘴が異様に短い。形態はここで飼っていたマガモタイプのコールダックにも似ている。都市公園に限らず、カルガモのいる池、河川にマガモ系の家禽が沢山いることはやはりいいことではないと思う。またこれを餌付け問題にすり替えるのも良くない。
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参考までに海外のエサやり事情を紹介する。これはこういう事実がある、ということ紹介しているのであり、善し悪しの判断は別問題だ。
ニューヨークを代表する公園、マンハッタンのセントラルパーク内の池、ポンドとレイクでは普通にエサやりが行われていた。餌付いていたのはマガモ、クロワカモメなど。サンフランシスコを代表する公園、ゴールデンゲイトパークのストゥーレイクほかの池でもエサやりは全く普通に行われていた。餌付いていたのはアメリカオオセグロカモメ、カリフォルニアカモメなどのカモメ類5種とマガモ、アメリカヒドリなどのカモ類。カナダ、ナイアガラの滝近くの池でも、車でやって来た親子連れなどが餌を与えていた。餌付いていたのはマガモとクロワカモメなど。 ニューヨークのケネディー空港に近いジャマイカベイの野生生物保護区ではエサやりは行われていなくて、やって来た人たちは観察するだけ。これは自然保護区という性格上当然のことだ。ただ、観察路に一ヶ所、観察窓から小鳥の餌付けを見ることができる場所があった。これに対し、市民の憩いの場である都市公園セントラルパークではかなり自由で、エサやりをする親子連れがよく見られた。 読売新聞の記事の中に「野生動物への餌付け禁止の意義を否定する専門家はいない」という記述がある。“禁止”に異議がないかというと、そうでもないと思う。禁止であるのが当然の場所と、禁止までする必要はない場所があると思われ、すべて一律に禁止するのには疑問を感ずる。 東京の代表的な都市公園、都民の憩いの場である井の頭公園と不忍池でエサやりを禁止するのが妥当かというと、やはり疑問がある。エサやりが好ましいことではないという正当な理由を掲示し、エサやりを控えることをお願いし啓蒙する程度が限度だと思う。 ■ナイアガラでのエサやり風景。私たちがカモメ、カモを観察している間、3組の親子連れ、夫婦が車でやって来て餌を与えていた。 ![]() (この記事はエサやりを積極的に肯定、推奨するものではありません)
21日の毎日新聞の報道で少しその兆しがあったが、22日の読売新聞では風向きの変化がはっきりしてきた。エサやり防止キャンペーンを推進する都の環境局の言い分に沿った報道一辺倒だった報道が、本当のところはどうなんだだろうという疑問が出されるようになった。とりあえず良かったと思う。
カモに関する報道に最初に疑問を感じたのが今年3月、井の頭公園のエサやり自粛キャンペーンの“カモが異常に太っている”という記事。その後どんどんエスカレートしている。今回の騒ぎがひとまず収まっても、またどこかで何かの時に、今回の報道を参考、引用した報道などがなされるだろう。間違いに気付いたら、今のうちに正していただきたい。
自粛キャンペーンを推進する方に、エサやりをする人は自然の仕組みを全く理解しない無知な衆愚、というような見下した視線が感じられるのは気になる。だから少々誇張し、事実を歪曲しても反論もできないだろうと思ったのだろうか。井の頭公園、不忍池には普段から地道に鳥を観察している人がいる。その人たちにとってはこのような誤った情報を流されるのは迷惑だし、非常に悲しいことだ。このブログで間違いを指摘してみても、多いときでもユニークアクセス数250に届かないし、ページビュー数でも700程度。新聞、テレビ、ラジオで連日流された情報に比べれば、影響力はゼロと言っていいだろう。それでも、同じ疑問を抱いている方が多くいるということが分かったのは心強い。 (この記事は餌付けを擁護、推奨しているわけではありません)
昨年は家族でクリスマス一泊銚子カモメ観察会?をやった。今年も、と思っていたら日曜が雨の予報。土曜だけにしようかどうしようかと迷う。カナダカモメはもう来ていることがA家さんに確認されている。写真は昨年12月24日のカナダカモメ。
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