人気ブログランキング |

◆カモメ

クロハラアジサシ幼鳥とハジロクロハラアジサシ幼鳥

 最近ネット上でクロハラアジサシ類の識別がかなり混乱しているようなので一言。クロハラアジサシの幼鳥をハジロクロハラアジサシ幼鳥と誤認している例がかなり見られる。

 眼の後方の黒斑について図鑑類には「ハジロクロハラでは眼より下方に垂れ下がり、クロハラは眼と同等の高さで下には垂れ下がらない」と黒斑の位置の特徴が強調して書かれている。これが誤認に結び付く大きな要因になっているように思う。クロハラアジサシ幼鳥は成鳥と違い、眼より下にやや下がって見え、個体によってはかなり下方に垂れ下がる。眼の後ろの黒斑の高さのみに注目するのではなく、ほかの特徴も併せて判断する必要がある。下のスケッチは左がハジロクロハラアジサシ(93年8月28日、三番瀬)、右がクロハラアジサシ(94年12月15日、東京都浮間公園)。
          
f0026420_0112330.jpgf0026420_0135938.jpg
 幼羽から第1回冬羽に換羽中の幼鳥は、肩羽、三列風切、大雨覆などに幼羽の模様が残っている場合が多いのでこの模様も参考になる。クロハラアジサシはハジロクロハラアジサシより明瞭な鈎型の模様がある。ハジロクロハラはクロハラより背、肩羽がベタッと一様に茶褐色に見える傾向がかなり強い。そのほかjizzとか飛翔型など若干違いがある。
 ある研究所に同定依頼をしたというクロハラアジサシがハジロクロハラアジサシと誤って同定されている例があったり、写真図鑑でも間違いは見られるし、ネット上で公開された保護個体の写真が間違っていたりと、一般の人が間違うのも無理はないとは思うが、慣れればそれほど難しくはないはず。
 出現時期も参考になる。今の時期から冬にかけて見られるのは例外はあるとしても大部分クロハラアジサシなので、まずはクロハラアジサシの可能性から考えた方がいい。ハシグロクロハラアジサシは迷鳥なので、そう簡単には見られないはず。 クロハラアジサシ幼羽から第1回冬羽に換羽中の個体

f0026420_0121386.jpg←クロハラアジサシ、姿勢によっても頭の模様は異なって見える。

by redshank_u | 2006-10-01 01:33 | ◆カモメ

氏原巨雄の雑記鳥


by redshank_u